ロシア旅行(7)※ロシア旅行(7)-2004.9.27-観光客がクレムリンに出入りできる門は2ヶ所しかない。 その一つは、先程入ってきたトロイツカヤ塔で、もう一つ はボロヴィツカヤ塔である。 その塔に向かって進んで 行く。 といって出る訳ではなく、塔に向かって右手に「武 器庫」があり、そこを見学するためである。 武器庫 武器庫と呼ばれているが、皇帝の宝物保管所である。 16世紀に文字通り武器庫として建てられたが、1702 年にピョートル大帝の勅令により博物館となった。 甲冑のコレクション、12~19世紀の金銀細工、18~ 19世紀の宝石、シルクやベルベットの織物、外国の 金銀細工、王冠や王笏、宮廷馬車のコレクション等、 7つのホールで構成されていて、ロマノフ王朝歴代皇 帝の沢山の貴重な宝物が展示されている。 先ずは、織物のホールに入って行く。 保存のためか、 薄暗いので、絢爛豪華さを映像でお伝えし難いが、展 示品の一つ一つが時代を感じさせ、誠に素晴らしい物 で、体制が変わったにも拘わらず、よく残ったものと感 心する。 皇后のドレスが素晴らしいのは当然であるが、ロシア 正教の司教や総司教の着衣が、質素な中にも、権威 を感じさせる。 宗教上では、総司教がトップで、皇帝 といえど破門されることがあるというから凄い。 ニコン総主教の聖衣と主教冠 クレムリン内の十二使徒聖堂はニコン総主教によっ て、1655~1656年に創立された教会である。 彼が着ていた聖衣は、重織りのビロードに大柄の浮 き立つ花模様と冠のある布地で仕立てられている。 襟、袖当て、すそ、脇には、美しい真珠が縫い込ま れているという。 ピヨトール1世の、晴れ着もこの 高価な厚織りのビロードで仕立てられた。 主教冠にいたっては、王冠と見間違えるばかりに、 見事なもので、宗教上の最高権威者の威厳をうか がわせる。 正面はボロヴィツカヤ塔、右手が武器庫 武器庫 皇后のドレス・武器庫内 絹製絨毯 布製イコン 主教の着衣 ニコン総主教の聖衣 主教冠 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|